将棋界の第一人者である羽生善治さんは、
前途のホームページ内で以下のように述べています。
「決断する時に必要なのは、他人のせいにしないで、自分で結果を受けとめるという覚悟です。決断した結果が自分に回ってくるという体験を将棋で重ねる事で、決断力が磨かれていきます。」
将棋の指し手を決めるのは他でもなく自分自身であり、
自分の失敗を何かのせいにする事は出来ません。
また、「待った(一度指した手を戻し他の手を指す行為)」は当然反則であるため、
一度手を進めたらもう後戻りする事も出来ません。
つまり、常に自分の指し手に責任を持って決断しなければならないのです。
これらの事を日々将棋で積み重ねる事により、
自己責任が強く決断力の高い人間に成長する事が出来ます。
この羽生さんの言葉を実社会の例で置き換えるならば、
何か失敗したとしてもそれを組織や他人のせいにせず、
自分でそれを受け入れて次に活かせる人間になる事が出来るという事であると思います。
このような人間になるためにも、日々決断力を磨く事はとても有意義であると考えています。
私自身も、小さい頃から将棋に打ち込んできたためか、自分の決断がすべて自分に返ってくるのは当然の事だと思っていました。そのため実社会における人生の分岐点でも、自分で十分考慮したうえでの道を選んできたため、「あの時ああしておけば良かった」などの大きな後悔はあまりありません。
決断力という力は、「決断力を身につけよう」と思っても、では普段から何をやればいいのか分からないものだと思います。そのような決断力をしっかりと身につける事の出来る将棋は、教育上とても優れた教材ではないでしょうか。
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